2010年8月31日火曜日

退院後の生活

やっと退院だーという時に、先生から、
「もうあと再発しても手術はこれ以上できないですから、薬で様子見るしかないですね。あとは1年膀胱鏡で検査し続けて終わりですよ」
手術できないってのは私には嬉しい。
でも・・・1年膀胱鏡って、そんな・・・さすが先生に宿命なんだからあきらめろと言われただけの事はある。ここまで続くんすね。。。
とりあえずめでたく退院した。看護師さんにお礼を言って、母親の車へ向かう。久しぶりの病院の外だーーー!4月だったので桜もちらほら咲き始めていた。そこで気づく。
あ・・・私速く歩けない・・・
院内では気付かなかったけど、外を歩くと気付く。車に乗ってても、ちょっとした段差で、いて・・・いててて・・・となる。
でも、外っていい!
手術の傷の周りが傷を治そうと神経過敏になるそうで、傷よりも周り一面がヒリヒリして痛い。なので、もちろんGパンは履けないので、ゆるゆるのスエットを数日後に買いに行った。
そう、そこから私のワンピース作りが始まるのである。ワンピースなら体を締め付ける事無く着られるからね。
転んでもただでは起き上がらないぜ。昔仕事で謝罪に行った先の人にも言われたさ。
「謝りに来るのはあなた仕事だから、私が行くのはしょうがないって思ってるとしたら、その若さでそう悟るのはまだまだ早いよ。転んでも必ず何か拾って立ち上がったらいい。だからあなたせっかくこんな遠くまで来たのだから、色々体験させてあげるよ」
といって、海につれてってくれたり、そこの施設の貴重な体験とか、またそれを写真で撮影してくれた。
おじさん!ありがとう!とても素敵な経験になりました!
その精神にのっとり、この病気も退院する頃には、とてもいい勉強の材料となりました。
そして、7月の術後初の内視鏡検査で、なんと!なんと奇跡の事が!
いつものように内視鏡が入る感じのいやーな感覚に耐えていると、あの怖い、冷たい、でも、いい先生が声をあげている。
「え!!!見てください、とても綺麗ですよ」
でも、私は苦しいので、ああそうですかというと、
「いや、こっちを見てください!こんなに綺麗ですよ!!!」
そこには、切り取られた所はあるものの、白い、血管の浮き出た美しい膀胱の中が映し出されていた。
私は美膀胱を手に入れたのである。
先生もびっくりの綺麗さと回復ぶりだったので、イエーイ!その後の経過観察無しとなりました!
半年後に来ますか?と言われたけど、これ以上膀胱鏡やりたくねーっす。症状が出てきたら行きますという事にした。
帰りの車の中で大泣きしました。血尿でたって、いくら心配したって、体は懸命に治ろうとしてくれる。
なんてけなげなんだろうって。信じてあげられなくてごめんな。そして、こんなに切られるような事にしてしまってごめん。
目の前がぱーっと明るくなった。今まで、手術までの日々も苦しかったし、再発するかもと思ってた日々も、色んなかせを自分の生活にはめていたのでそういう事も苦しかったし。でもそれがなくなって、ぱーっと、あーなんでもできるって幸せだ!って思いました。
ま、今もなぜか時期によって血が出る事はあるんだけど、もういいや。それが私の体なんだろう。
退院後から、まだ体力は完全には戻ってないけれど、退院直後のあのすごい体力の無さから比べれば普通の健康な人の範囲内(あの当時は周りからガリガリになったと言われたし)。今までがスタミナあり過ぎたんだ。

2 件のコメント:

  1. Hi, yasko!
    退院できて、よかった!
    これからもがんばってね。

    ジャックより

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  2. ワーーー!ジャック!このブログにコメントくれたんだ!すごい!よく理解できたね!あなたの日本語は素晴らしい!

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