2010年5月1日土曜日

入院記録④

手術が終わり、歩く訓練をし始めた。
手術ってものはこんなに体力を消耗するものだという事を実感。
動いてもないのになんで消耗するんだろう?確かに栄養も採ってないけど、手術前と後じゃあこんなに差がつくものなのか・・・
毎回の回診で、傷口の消毒をするけれども、やっぱり怖くて見る事ができない。
傷口の上にガーゼを引いて、固定して、コルセットみたいなものを巻いている。時々看護師さんがきて、
「しみてるかどうか見ますね」
と言い、ガーゼに手を当てる。時々ガーゼを取りひっくり返したりしながら、しみている場合は取り換えていく。
背中に痛み止めの麻酔が入っているから、なんとなく気分は悪いけど、そこまでではない。
めまいがとれない、そんな感じだろうか。
麻酔は気体で入っていくのか、背中からチューブが伸び、透明のカプセルみたいなものに麻酔が入っていて、それを胸の辺りで固定させる。
便利になったもんだー。
スパルタ看護師に負けるもんか!と、歩く訓練を一人でしていると、周りのお年寄りに驚かれた。
「やっぱり若いのねー。もうそんなに歩けてしまうの?」
まあ90歳の方から比べれば回復も早いのだろうと思っていると、スパルタではない別の看護師さんから、
「早いですね。いつも寝ていませんよね。」
と感心された。もうあいつは一人で何でもやるだろうと思われたのか、尿の溜まった袋はなぜか空けてもらえず、自分でもそこは意識してなかったので、夜中
「あー、トイレ行きたいなあ。・・・トイレ?いや、行きたいわけないだろう!!!」
と跳ね起き、急いで袋を見てみると、かなり満杯になっていた。しかも管が詰まっていたようで、急いで起き上がり看護師さんを呼んでつまりを解消してもらった。
「あれ?まだご自身で尿の袋を空けてはないのですね?」
・・・・・だって・・・まだお腹切ってから1日半しか経ってないのに・・・
前に、先生から術後の注意として、尿が膀胱にたまってしまうと、膀胱を縫ったばかりの時は縫い目から外に出てしまう事があると言われたものだから、
尿が私の体内に充満してしまう!!!
とちょっとあせった。(尿は無菌だから炎症する恐れはないらしいけど)
その後徐々に回復し、血液検査なども定期的にやるも異常ははなかった。
ベッドの上で、90歳のおばあさんと話を良くしていたのだが、見習うべきところがたくさんあった。
「私ね、看護師さんに、検査中や手術中に、こんな姿を先生に見られて恥ずかしい(尿道からカメラを入れたりする姿)って言ったら、看護師さん、それを先生に言ったみたいなのねえ。先生から、Mさん、僕が見てるのはそこではなく患部ですからと言われてしまったわ」
・・・恥ずかしいと思った事のない自分に気づく。
前に、医者の知り合いが言ってたのだけど、恥ずかしがられる方がやりづらいと言っていたのもあって、別に先生は見たところであーだこーだ思わないだろうと思っていたのもあり、全く平気だった。
でも、恥じらいってのは少しは持った方がいいなあと思ったのでした。

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