2010年5月18日火曜日

日常生活に除菌は必要か?

殺菌、除菌を謳う商品のCMを見るたびに思う。
あるCMを見ると、オヤジは臭いものとされた上にスーツは洗ってもらえず除菌して臭いを消す始末。
しかもキャッチコピーの「洗おう!」はかなり誤解を生んでしまう。
それを恐れたのか、隅っこの方に読みづらいくらい小さく
「汚れたものは洗いましょう」といった意味の言葉が書いてある。

そもそもの話、日常生活に除菌、殺菌ってどこまで必要なのだろうか。
家から帰ってきたら殺菌性のある石鹸で手を洗い、まな板は食器洗いの洗剤で除菌し、衣類を除菌し、家具、寝具も除菌。
「はー・・・これで健康健康」
か?
もちろん大腸菌で胃を壊すのは嫌な事だ。小さい子供がいたら尚の事慎重にもなるだろう。
でも、殺菌、除菌するものたちは体にいいのか?多少なりともそのような成分が体内に入る可能性はあるわけで、それは体の中に住むいい菌も殺してしまい、結局体の免疫を落とす事にはならないのだろうか。
私はアトピーがあるので、そのような商品を使う事はできない。リネンウォーターを前に使用したことあるけれど、それでさえ体がヒリヒリしてとんでもなくかぶれた。
アトピーがある私にとってそれらが合わない、というだけではなくて、肌が強いからそのような反応が出ない、という事に危機感を持つ必要もあると思う。
私は、肌が荒れるから使用を控える。でも普通の人は使用は控えない。控えないという事は、すぐにではなくても体に蓄積された時になんらかの形で現れたりしないのだろうか。
もちろんこれは殺菌、除菌するものだけに言える事ではないのだけど。
体に入る物っていうのは全て口からだと思うとそれは間違いで、皮膚からも成分は入ってゆく。
いわゆる「経皮毒」というもの。
だから洗濯石鹸は自然なものを使用したいし、シャンプーや体を洗う石鹸などもできるだけ添加物の少ないものを選びたい。体に毒なものが入ってきた時に、腎臓や肝臓は一生懸命に解毒しようとする。体によくない成分のものをずっと使用することで、臓器はフル回転して、はー・・・疲れた・・・となって病気をおこす事もあるのではないか?と思う。
何も、皮膚にだけ悪いという事ではないということ、これはおさえておきたい。
まな板は、熱湯をかければいいし、布巾も洗って天日に干せばいいだろう。カビが気になれば酢を薄めてスプレーでもすればいい。

まあ、それはおいておいたとしても、全ての菌を殺してしまうってのは乱暴すぎる。
それを清潔と呼ぶべきかどうかはわからないけれども、体を弱らせるだけのような気がする。
だって、無菌な状態は人工的すぎて、私にはちょっと都会すぎる。

小さい頃に何度か落ちたものを食べてお腹を壊したー!って位が私にはちょうどいい。
逆に後々胃が強い人間になりそうだから。

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