2010年9月21日火曜日

Big issueイベント お台場 ④



9月12日に行われたBIG ISSUEイベント。

第2部でのホームレス3名と、茂木さん、佐野代表のトークセッション。
弱視が原因で職を追われ、ホームレスになった人は言います。


「職を追われたけど、それはしょうがないとも思う。会社を責める気持ちはない。でも、自分が悪いのか?って思うと、そこも納得もできない」


安易に会社が悪い、なんてかわいそうな事をするんだって考えるのは浅はかかもしれない。


でも、本当にその会社には弱視の人が働けるポジションは無かったのだろうか?という疑問も残る。


そこに、人と人とのつながりという、大切な事がごっそり抜けおちてしまっていると思う。


そして、それが今の社会の顕著な例かもしれない。


でも、その人はそれを乗り越えた。ホームレスにはなったけど、そこで大切な、人と人との繋がりを繋げる事ができている。


それは人生において成功への道を歩んでいると思う。


そして、ミニコミを作っているホームレス。


仕事はこうやれば楽しくできるんだって教わった気がする。毎日毎日与えられた事をやって、時間になれば帰って、時には会社の愚痴なんかを肴に飲んだりして。


仕事をしている時間が大半だっていうのに、そんな人生でいいのか?


楽しくやろうじゃないか!


そういう考えを教えてくれた。自分の工夫一つで何でも楽しくすることができる。それは些細な事からでいい。結果なんかすぐに出なくてもいいと思う。


もう一人の若めのホームレスも、口下手ながらもゆっくりと自分の意見を言う。


「人と話すのが楽しい」


人間関係が原因で仕事を辞めて東京に来てホームレスになった人の言葉とは思えない。今が辛くても、こういう言葉が出てくるのだから、この人たちはこの先どれだけの大きな幸せを掴めるだろうかと考えると、とても楽しくなる。


茂木さんは言う。


「この前さ、カラオケ行きたくてカラオケバーに行ったの。そしたらさあ、わけわからないオヤジがたくさん入ってきたわけ。んで店員の女性もいるんだけど、その人にオサワリしたくてしょうがないわけよ。何歌ってもチークダンスをしててさ。もう、オサワリしたくてしょうがないからチーク踊るの。でね、色々考えるんだよ。小さい頃って、周りに幸せを与えて、周りからも与えられて育ってくるわけ。なんかそういう事が頭の中をぱーっと駆け巡る」


そのわけわからんオジサン達にとって、女性は、皮膚であり、触る対象でしかないんですよ。その人の生い立ちとか、どういう性格だとか、そういうパーソナルな部分ってのはオジサンには関係なくて、触れる皮膚があればいいんだと。それを茂木さんは言いたいんだと思う。


私たちがホームレスを見ている時も、同じだと思う。「ホームレス」っていう一つのカテゴリーでしか見ていない。でもそこにはそれぞれの人生があり、それぞれの苦しみもある。


それを考えると、考えが全く変わってくる。


もし人生に苦しんだら、街頭でBig Issueを片手に頑張っているホームレスのおっちゃんに相談してみませんか?




以上私が感じたBig Issueイベントの感想でした。




また思いだしたら書くと思います。


そして、余談ですが、最後に佐野代表と茂木さんの、本を買ったらサインをくれるという素敵な事がありました。

将来、勉強したい事があると言った私にくれた佐野代表のサインにはこう書かれてました。

○○様(私のフルネーム)

夢は捨てないで!勉強頑張って!!


茂木さんのサインにはこう書かれていました。
うん、私、頑張ります。



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