2010年9月14日火曜日

Big issueイベント お台場 ②

さあ、内容に入ります。
2010年9月12日に行われたBig issueイベント。

まず第一部

「Big issueの今とこれから」

最初にBig issue日本の代表、佐野章二さんの講演が15分程度。
佐野さんは言う。

ホームレスにはお金をあげるのは失礼になるのではないか?、もしそういう疑問を持っているのなら、それは取っ払ってお金をあげてほしい。実際に食べ物も、お金もないのだから、と。


そして、ホームレスは怠けているのではないかという先入観を考えなおしてほしい。一度ホームレスになってしまうと、そこから脱出するのは本当に大変で、住所もないから職を探してもなかなか無いし、年齢も考慮すると、就職先というのはほとんど見つける事ができない。

最初はBig issueは大赤字だったらしい。こんな事で本当にやっていけるのか?という事も言われた。でもここ数年で業績は上昇し、今では売り上げが出るようになってきたらしい。

佐野さんを始めとしたスタッフの頑張りでBig issueの認知度があがり、敏感な人たちがそれを購入し始めたのだろう。

一番面白かったのは、ホームレスである販売者に顧客が付くということ。その販売者に会って話がしたいから買いに行く人が多いそうだ。

人と人との絆って捨てたもんじゃないね。どんな境遇の違いがあったって、絆は生まれるんだから。

そして、茂木さんの講演。15分程度。


茂木さん、最初っからハイテンション。元々ハイテンションな人だから驚きもしないけれど、テレビの茂木さんしか知らない人はびっくりしていた。
「テレビと違う!!!」そう、こっちが本当です(笑)

テレビではおそらく大幅カットとなってしまうのでしょう。でも、まあ、それもわかる(笑)と言いたくなるようなしょっぱなの話。

新宿駅西口構内に、ホームレスの滞在を防ぐためと思われるオブジェがあるのだそうだ。

「もうさあ、こーんな、こうなって、こういう(竹を割った切り口みたいな仕草)こんな変なだっさいオブジェがさ(怒)、おいてあんだよ。あいつら(おそらく新宿区の役人)バカなんだよ。くだらねえんだよ(怒)!!そんな金使うんだったらさあ、ホームレス救済の方に使えってんだよ!!!もう、こーんなさ!!もうね、みんなね、それを写真にとって、ネットにあげてさ、この国のおかしさを見せてやったらいいんだよ!!!」

と、そんな感じの内容をこんな感じでおっしゃっておりました。


確かに。そのオブジェがいくらしたのかはわからないけれど、そのお金を彼らに投資したら彼らはどれだけ過ごしやすい生活を送る事ができるでしょうか。


新宿区役所(なのかな?)の方たちの考えもわからないではありません。多分苦情もたくさんきてるんでしょう。でもね、最後の対談で茂木さんも言っていたけれど、その行動は「ホームレス」っていうカテゴリーだけで判断してるのであって、個人の人という認識はされていないっていう事の現れだと思うんです。

ホームレスは個人の人なのです。その中に怠けている人もいれば、頑張ってる人もいるんです。

どうかそこをいっしょくたにしないであげてほしい。

そして、佐野さんと茂木さんの対談。


ホームレスはベンチャーのベンダーなのであるという、新しい事を知りました。

雑誌をBig issueから、大体今日は天気がこうだからこれくら売れるだろう、と判断し、販売者が仕入れるのだそうだ。それを買い取り、路上で売る。その売り上げの半分強が本人たちに入る。

余った雑誌はバックナンバーに替えられるので、それを販売する事もできる。
ホームレスの販売者が自分で経営利益を考えて、自分で仕入れて売っているという事。それはとても大切な事ですよね。単なる支援ではないんです。業務提携なんです。

それを知った茂木さんは、かなり感激の様子。「それはすごい!」と感心していました。

やり手の販売者もいるようで、一番売れているのは目白の駅前で販売している人なのだそうです。
なぜに目白?と思うけれど、その人がやりてだから、という事。

やりてのホームレスってのが面白くて、ちょっと目白で買ってみたくなりました。

Big issueで利益を上げて、ホームレス卒業した人は1000人以上いるらしい。


私は思うんだ。


どん底の経験して、そこから這い上がった人って、絶対に強い。すごく大事な物を得られて、それは自分の中で大きな糧となっているはず。
だから、苦労って、悪い事ではないんだなあって思い、本当にこういう話を聞いて勇気をもらいます。


第二部はまた後で書きます。


第二部ではうかつだ。。。泣いてしまいました。

人間って、本当に、良い。

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