2010年7月9日金曜日

「動物の奇行の理由」

正しいタイトルはこれだったのかどうか、もう図書館に本を返してしまったので覚えてないけれど、動物の奇行の理由を書いた本を読んだ。
ニュージーランドの大学で講師をしたことがり、世界的な賞を受賞している人が書いていた。
その中で覚えているすごい話をいくつか。
空を一番高く飛ぶと言えば鳥でしょー!
と思ったら大間違いらしい。飛ぶ、という自発的な行動でなら鳥だろう。
でもなんと自分の意思でなくして大気圏突破してしまう生き物がいるらしい。
それが蜘蛛。
蜘蛛羽ねーじゃん!と思うけれども、なんと蜘蛛の糸がふわりと宙に舞い、軽いものだから上昇気流などに乗り、更に上へ上へと飛んでいき、大気圏までも突破してしまうことがあるらしい。
Planet dustだか、そんな名前がついているこの現象。すごいなーー。
地球は青かった・・・
なんて、そんなこととーの昔に知ってるわ!っていう生き物が居たとは・・・
そのまま宇宙をさまよってしまう蜘蛛。なんともせつない話しではある。
そして、その地球の青という色。自然界にある色。その色ははたしてみんなそう見えているのか?というところの疑問にもこの本は答えてくれている。
色というのは光の分散とか、屈折とかそういう変化の違いによって識別されるのだが、人間はある屈折を赤ととらえるけれども、他の生き物にとっても同じように見えているかというと、それは違うのだそうだ。
人間の視覚の処理をする所がそれを赤と捉えているだけで、犬などは色盲だというし、とある昆虫は色はあまり判別できないけれども紫外線が見えるというものがいるらしい。
だから、日光の中で彼らが見る色は人間のそれと全く違い、ほとんどが紫外線の色、という事になる。
更に、第3の目を持つ生物がいることがわかっている。
よく、眉間の間に第3の目を持ち、それを活用できると未来が見えたり、遠く離れた場所が見えたりする能力があると人間の場合は言うが、昆虫などは、おでこのところに第3の目を持ち、光を感じるのだそうだ。もちろん目でも感じるのだけれども、オデコでいち早く光を感じ、対処に備えるという事らしい。
蝿がどうしてなかなか人間に捉えられないのかというと、そういう理由があるそうで、人間が手などを動かす時のかすかな光の変化をいち早く第3の目により察知し、さっさと逃げてしまうからである。
そういう面白い話がたくさん載っていた。
ぜひオススメ。

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