2010年4月8日木曜日

退院しました!!!ので入院記録①

やっとのことで退院しました。17日間の入院は今までで最長です。

手術の3日前から入院。なぜ!そんなに早く!
理由は休日をはさんでいたから・・・そんだけです。
内視鏡の手術はしたことあったものの、まさか全身麻酔の場合こんだけ違うとは思ってもいず。。。
最初にしたのは、足の付け根から採る動脈からの採血。これで何がわかるのかはわからないけど、動脈から採るのは初めてだったからちょっとびびった。
でもなんだ、全然痛くないや。注射器にコックがついてて、いつもの注射とは違うんだなあ。動脈の威力が強いってことか。
その日はやることはそんだけ。
次の日。完璧にやること無し!回診に来るけど、
「大丈夫・・・ですよね」
「はい。全く異常無しです」
とこの会話のみ。意味なく閉まった病院内をウロウロしてみる。
3日目。この日から絶食。飲み物は夜8時まで飲んでもいい。
手術前日の朝から絶食とは。。。しかも下剤を2種類、2回にわけて飲まされる。
元々下り気味だった私の腸は悲鳴をあげている。
なんか、スマンなあ・・・とトイレでちょっと謝ってみる。
その日、手術に向けて点滴開始。いつもより太い針でうつらしく、ただでさえ血管が細いとか、アトピーがあるとかで看護師さんに迷惑をかけているが、今回も迷惑をかけた。
表に血管が出る人はいいけど、私はあまり出ないので奥まで刺される事が多い。
しょうがないんだけど、痛いんだよなあ・・・
あ、入院する時、同じ部屋の人に挨拶をしたら、
「あ、見た事ある」
と言われた。なんと、前回の入院でも隣のベッドだった90歳のおばあさんがまたもや一緒の部屋だったのだ。なんという偶然。このおばあさんほんとかわいくて、90だけど全然ぼけてもないし、ちゃんと歩いてトイレもシャワーも自分で行う。
前回もおばあさんは膀胱がんの内視鏡手術だったのだけど、今回もそうらしい。
私が来る前、かなり豪快なおばちゃんがいたらしく、
「なんかね、お腹を切った傷跡も下の方まで見せてきてね、ベッドのカーテンしめてても
あけて入ってきてしまうの」と困り顔だった。
「手術はいつなの?」
「明日です」
「でも手術なんて簡単よー。内視鏡でちょいととって終わりなんだから。私ね、先生に言ってね、手術中内視鏡の画面見せてもらったの。だってね、なんでも好奇心持たないと。そうでしょ?」
・・・頭が下がります。90だけどこのバイタリティ。そうです、その通りです。でも私は内視鏡手術ではないので
「私今回は開腹手術なんです。でも癌ではないです。」
「そう!それは良かったわねー。癌じゃないならいいじゃない」
ほんと、申し訳ないけどそう思う。癌であっても、それを楽しむかのようなおばあさんの言葉に、随分自分の今までを考えさせられました。
おばあさんのアホ息子はやっぱり前回同様お見舞いには来ない。手術の時も、お世話になっている弁護士の若手が来ていた。身元引受人としての契約をしているらしい。悲しいわ。
だからおばあさん、
「私4カ月に一回位こうやって手術してるの。癌がなくならないからやっぱり再発しちゃうのよね。でもね、次できたらもう取らないの。だってこんなになるまで生きてるの申し訳ないし、死ぬのも大変だもの」
・・・・・・こんなに元気なおばあちゃんが死ななきゃいけない理由なんてない。もちろん
「何言ってるんですか。絶対に取ってください」
と返事した。私はおばあちゃんはもういないから、せめてこのおばあちゃんが生きててくれればうれしく思うのに。なんだかなあ。生きるってなんだろう?って思ってしまう。
こんな好奇心旺盛なおばあちゃん、ずっと生きていてほしい。
続く。

0 件のコメント:

コメントを投稿