2011年3月16日水曜日

思いやり

こんな時だけど、悪い事ばかりでもない。
うちは水道がまだ出なく、どうやら今日の市からのアナウンスによると
完全復旧は4月上旬との事らしい。
まあ少しはショックだけど、それほどショックではないのは、
うちみたいな田舎の方は井戸水を引いてる人が多いからだ。
色んな人が、家の壁や電柱に、
「水あげます!」と貼っている。
うちも電気さえあれば井戸水が汲める。
今日父親が、ホームセンターに蛍光灯を買いにいった。
長蛇の列で待っていると、前にペットボトルを抱えた疲れた顔の女性がいた。
あまりにも悲痛な顔をしているから何を買いに来たのかを問うと、
「水が欲しくて・・・」
とのこと。父親は、うちはどこどこにあるから、取りに来なと誘った。
結局蛍光灯は買えないで、家に戻ってきたら、その女性が間もなく来た。
普段知らない人には話しかけない父親だけど、こういう時には人見知りも
撤廃されるのだろう。
あるご家庭では、多少食糧の備蓄があるのか、カレーを作って道端で売っている。
みんなそうやって助けあって生活している。
歩いているとたくさんの家の塀が落ちたり、家が半分崩れたりしているが、
そういう小さな幸せもたくさん発見できる。
幸いうちは皆無事だからそんな余裕もあるのかもしれないけど、
報道を見ていても、むしろすさんでいるのは物の買い占めをしている安全な場所の人たちではないのか?
計画停電に文句を言い、やれ知らせが遅いだとか(正直テレビやHPで告知しているのだから、
知る努力をしろと思う)営業できなくて困るとか、たかだか数時間の話で何をブツブツ言っているのだろうか。
停電した小学校の女子は、どうですか?と聞かれ、
「これで東北の人たちが少しでも救われるなら嬉しいです」
と答えている。いったいどっちが大人なんだか。。。
でもツイッターを見ていると、みんな思いやりの心が溢れている。
助けたくてどうしようもないんだけど、やりようがないって人がたくさんいる。
その分募金したり、地元のボランティアに参加したり、もちろん節電には極力協力したり。
あー日本も捨てたもんじゃないなーと、ちょっと力をもらったりする。
海外からの支援も涙が出るほど嬉しい。
アフガニスタンは、日給1ドルの生活なのにもかかわらず、日本の為に募金活動し
50000ドルを提供してくれた。
アフガニスタンの市民が一生懸命に働いておさめてくれたお金で、誰かの命が助かるものだと信じている。
ニュージーランドも、自分の国が災害で大変なのに、日本がクライストチャーチの震災で
多大なる協力をしてくれたとのことで、
「今、友人である日本人に恩を返す時だ」
と言って、いの一番にかけつけてくれた。
他100を超える国が援助をしてくれている。
ありがたい話。
この震災はとてつもなく辛い。東北の人たちの苦しみは計り知れない。
その苦しみをなんとか軽減しようと、世界中が動いてくれている。
これが世界の平和のきっかけになる事を祈っている。
いやー、ほんと、人間って捨てたものではないですね。
民主党がどーのこーのなんて言っていたのは、幸せだからできたんですね(笑)
総理も頑張っています。
枝野さんも頑張っています。
東電の人たちも、命をかけて頑張ってくれています。
本当に辛い時は、こういう前向きな動きに心がいやされるものです。
みんな、頑張れ!私も頑張る!

2 件のコメント:

  1. 本当に・・・。

    私は東京都民ですが、買占めをする人の姿を見ると非常に悲しくなります。
    こうした非常識な行動のために、
    本当に必要としている人の手に物資が届かないとしたら。

    計画停電にしても、緊急事態なのだから告知の遅れは当然。
    もっと徹底して計画停電範囲を広げても良いと思うほどです。
    (都内の一部は計画停電を免れている!)
    一方で原発を守ろうと命がけで昼夜も問わず作業にあたり、
    一方で電力を確保するために広範囲の計画停電の実施にあたる、
    東電の方々の御苦労を思うと、涙が出ます。
    「早く何とか!」なんて口が裂けても言えません。

    多くの人々は、私に何ができるだろうか、という思いでいっぱいなはずです。
    私たちは皆、東北で今も苦しんでいるであろう人々を思い案じています。
    過酷な状況にも関わらず、思い遣りの生きる現地を知り、益々応援しています。

    昨日から寒さが厳しく心身ともに大変かと思いますが、
    どうか頑張ってください!!
    長々と失礼しました。

    (追伸:昨日追加コメントをしましたが、うまくアップされませんでした。または、もし私のコメントに不適切な表現があり削除していただいたのでしたら、大変申し訳ありません。昨日コメントしたのは、福島の情報をまとめたとみられるラジオ福島のツイッターをお知らせするためでした。ご存知でしょうか?)

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  2. ごめんなさい、なんかスパムの方に行っちゃってたみたいです。なんか時々そういうクレイジーな事をしてくれるんですよね、このブログはw
    コメントありがとうございます!ほんと、現地の方が助け合いが成立している気がします。うちの周りでもボチボチ食糧が買えるようにはなってきましたが、買い占めなんかありませんし、近所の人が野菜を分けてくれたりと、ありがたい事ばかりです。
    うちはまだ極限とは言えないですが、自分がしんどくなってくると、なんとか前向きになろうと自然となってくるのを感じます。嫌な事とかを感じたくない防衛本能かもしれません。だから、買い占めとか、給油なんかいつでもできる状態の人たちがこぞって給油する映像などは、逆に「幸せだなー」って思ったりしますねww
    まだまだ余震が続きます。どうぞ用心してください。

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