2023年4月16日日曜日

チョコレート詐欺

先日、やっとコロナが減ったぞーーって事で仕事でお付き合いのある方と
二人で飲みに行った。
前から行ってみたかった和風建築の居酒屋へ。カウンターは良い雰囲気。
料理はそこそこ。まあでもそれなりに楽しんで次のお店へ。
知らなかったら入りづらいバーに入った。
そこでモヒートとか、ウォッカ系の柑橘系カクテルとかを飲んで
そこそこ酔っぱらって帰路へ。
駅の反対側へ行こうと、エスカレーターへたどり着く直前に小柄な女性に声をかけられた。
「私はフィリピン人です、これを見てください」
手で持っているかごの中には日本語が書かれたカードが。
正直お酒が入っていて文字が全然頭に入ってこない。
「私は学生なんです。チョコレートを買ってください」
文字が頭に入ってこないから、学生=チョコレートの方程式が全然わからないままだった。
「1個500円ですが、2個1000円です」
これを、2個がお得じゃないか!と思ってしまうほどの脳の力に泣けてくる。
本来私は知らない人が苦手で、話しかけられるなんてもってのほか。お酒が入っていても若干その辺は残っていたみたいで、
「では1個もらいます」
(2個と言ってしまうくらいのテンションではあったが知らない人が苦手なので1個)
と言った。女性はかごのなかをあさって、
「チョコレートは2種類あります、どちらがいいですか?」
というので、1種類を指さしてそれを500円で買った。
「ありがとうございました」
を頭の後ろで聞きながら、今度こそエスカレーターに乗ろうとした直前に
「神のご加護を」
と小さい声が聞こえてきた。
へ?と思って少し振り返ったら、女性は悲しそうな顔をして少し会釈したので、私も軽く会釈してエスカレーターを登った。

次の日検索してみたところ、どうやらそれは全国的に頻発している詐欺との事だった。
やっぱりな・・・
チョコレートは安いキャンディ状の輸入もののやつで、6個袋に入っている。
それが500円というのだから、おそらく20倍以上の金額。
ネットには、「日本人の良心を逆手にとった詐欺」と書かれていた。

まあ詐欺といえば詐欺なんだろう。多分女性は学生ではないだろうし、その駅は近くに大学はない。
ただなんとなく、彼女も本当はそんなことしたくないんだろうなと、その境遇を想像したら怒りもわかなかった。
ただの金目当てなら、既に騙せた相手がその場を去っているのに
「神のご加護を」と言うのだろうか。
そういった事をしなければいけない環境自体に、警鐘をならすべきなのだろうな。



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