去年の1月まで働いていたホテルの上司が急逝しました。
50代だと思われるけど、はっきりとは年齢はわかりません。
私がいた頃でも、みんな相当ひどい勤務体制で、一方的に怒る社長の
心無い言葉や、激務による疲労でいつ病人が出てもしょうがないねって
よく話していた。
死因はわかりません。でもあまりの急さに、おそらく脳の血管が破れたとか
そういう事だと思われる。
私がいなくなった後、ホテルをもう一件増やすとかで、その準備や管理に
その上司は回っていたらしい。
もし私がいたころと同じような状況の忙しさであれば、私は間違いなく
過労死だと思う。
朝10時の出社は日によって8時にも9時にもなり、夜はいつ終わるか
予測がつかない。
ブライダルフェアの準備で夜中までみんなで相談して部屋の飾り付けなんかして、
夜12時にどこかで飲んできたであろう顔が赤くなった社長に全て撤回される。
そこからまた考え考えで準備し、夜中というか朝というか、そんな時間に帰り、
次の日ブライダルフェア当日、朝7時の出社。
そんな事が月に何度もある。
無い時だって早く帰れる日にちは少ないし、休みだって社長が全員出社と一声あげれば
予定が入っていようがどうしようが休日返上、その分の代休なんてどこふく風だ。
肉体的にそんな状況の中、社長の気にいるものでなければ全て計画は破棄され、
一からまた作り直すなんて事を永遠に行わなければいけない。
その他にも部下のやった事での謝罪も何度も入り、これで過労死ではなかったら
一体誰が過労死になるのだろうか。
実際はわからない。ご家族がどう思っているのかもわからない。
社長はいきなりの事で相当衝撃を受けたらしい。
私は思う。
あなたがその生活をしてみればいい。
家族経営ってだけで社長になったあなたが、
その血のにじむような生活をしたらいい。
社長の苦しみが無いとは言わない。
でも、部下が今どのような状況なのか、もっと知るべきだったのではないだろうか。
人が足りないと言ったって、お前らの能力が低いだけだという言葉のみだったあなたが、
もっと体を使って、朝早く起きて、準備して、色々やってみたらいい。
3カ月休みのない人達の事を知らないだろう。
残業すると社長に怒鳴られるけど仕事が全く終わらないからと、
タイムカードを定時に押すみんなの気持ちをもっと知るべきだ。
(真夜中にみんながいるのを知っているのに、残業してないタイムカードに気づかないという
バカ)
私はその上司を好きだったわけではない。
嫌いというわけでもない。
風呂の中で涙が出てしょうがなかったけど、
会えなくなってしまったからではない。
そんな事で一つの命が消えてしまった事が、あまりにも悔しかったからだ。
その上司と仲が悪かった人もダメージを受けた。
嫌いなままいなくなられるっていうのは、悲しい事だと思う。
人を嫌いだ!って言えるのは、ある種幸せなのかもしれない。
嫌いだって思ったままいなくなられるのは、これほど不幸な事だとは。
何よりも、体を第一に考えるべきだと思う。
仕事がもし大好きだったとしても、死んでは何もならないんだ。
おそらくその上司は、まさか自分が死ぬなんて全く思わなかっただろう。
死ぬほど疲れてるなんて事だって、思っていない。
でも体はダメージを受けている。
もっと自分の体と、心に耳を傾け、誰がどう言おうと休む時は休む、そういう強さを
見につけてほしいとみんなに思う。
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