「この少年のときとしての愛が、性もなく正体もわからない何か透明なものへ向かって
投げ出されるものだという事も知っている」
萩尾望都の、「トーマの心臓」を読んだ。
今まで萩尾さんの作品は、「おそるべき子供たち」しか読んでいなかったんだけど、
ふと思い立ち、読んでみた。
もともと、この人の抒情的なところが好きで、
感覚が繊細で、その繊細な人が繊細な人たちの事を描くものだから、
なおさら繊細さが光を放つのです。
トーマの心臓は、何にせよ、最初に書いた言葉にかかっている。
おそらくテーマは愛なのだろうけど、とびきり透明で、底ぬけて純粋で、
なんのカテゴリーにも当てはまらない愛がテーマ。
これをね、少年が少年を好きになるボーイズラブじゃん、と終わらせてしまっては
ダメなのです。そういうものを通り越しているのです。
男とか、女とか、家族とか、他人とか友達とか、そういうカテゴリーをとっぱらって、
そこにただ存在する、魂が求める愛を描いているのです。
「愛しているといったそのときから、彼は一切を許していたのだと。
ただ、一切を、何があろうと、許していたのだと」
一度、機会があればぜひ読んでいただければ!
そして感想をお聞かせいただければ!
Thomas allowed everything on Juli even though Juli got heavy guilt.
He didn't matter category of his relationship like Friends,Lovers,Family,Boys,Girls and any more.
He just loved one,that's all.That is his everything.
The most of us had breakable thing in our own hearts but we have got used to many dirty things.
Thomas loved Juli with his body,his life,all of him.
Juli was never be able to forgive himeself under his faith.
This author Hagio Moto is so great.
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