2019年6月22日土曜日

手塚治虫展

手塚治虫が好きなんです。
というか、「火の鳥」が死ぬほど好きなんです。
手塚治虫というと、ほとんどはアトムとか、ジャングル大帝とか、リボンの騎士とか、ブラックジャックが代表作で出てきます。
私もブラックジャックは大好きです。だけど、火の鳥のすばらしさをどれくらいの人が知っているかというと、私の想像する人数には及んでいない気がします。
まだまだ読んだ事がない人が多い。とてつもない名作なので、本当に読んでほしい。
生きるということ、死ぬということ。これをこんなに伝えられるという漫画は、火の鳥以降超えるものはまだ出てきていないと思います。

それはさておき、茨城県近代美術館で手塚治虫展がやっているというので行ってきました。


本当にたくさんの漫画を描いてきたんだなあ。
説明とかも全部見つつ、思ったのは、とにかく興味のあるものに打ち込む力はすごい。
誰でも興味のあるものはあるけど、あそこまで打ち込める、という事が才能。
昆虫が好きとなれば、図鑑を模写する。そして、昆虫の雑誌を友達と作る。
皮膚病になった時に病院に行き、どんどん治るさまを見て医者に関心を持ち、そのまま勉強をして医者になる。
元々才能のある人だとは思うけど、打ち込む力がそれを支えているのだと思う。
手塚治虫は、作品一つ一つに、伝えたいメッセージをもっていたようです。
そのテーマも展示されていました。
その中に一つ興味深い文章が。

鉄腕アトムは、感情を持つようになり、人間になりたいと思った。
けれども人間よりなんでもできてしまう。ビルの上に座るアトムは、なんでもできてしまう事への疎外感を表現したかったのだけど、視聴者はアトムの科学的凄さにばかり目がいってしまい、残念に思った

のような意味の内容が書かれていた。
機械?科学?(だったかな?)とのディスコミュニケーション、が、テーマなのだそうです。
まあでも、かわいいもんね。

宝塚の手塚治虫資料館?にも行った事あって、あの時は涙が出ました。
その人の生きた奇跡、死してなお語りづがれる作品たち。



0 件のコメント:

コメントを投稿