祈りっていうのは、往々にして、自分には何もできない時に、
必死でしてしまうものだと思う。
何かできればすればいいし、そうできる事はできない事より自分にとって
幸せな事だと思う。
私の仕事の辛い時期は抜けた。なんとか普通の精神状況に戻ってきた。
それを実感した今日、昔仲良くしていた仕事関係の人の病気の情報が入ってきた。
前に東京で働いていた時に、会社は違うけど同じ仕事をしていたので、
よく飲みに行ったり遊びに行ったり、ご自宅でのパーティなんかに参加していた。
最後に会ったのは2年前の、彼の結婚式。
奥さんはお腹に子供がいた。
元々幸せそうな人だったけど、その時は更に幸せそうだった。
その彼は、現在がんに侵されているという。
まだ43歳。進行が早く、1度手術した後転移が見つかり、
治癒の可能性はほぼ無いとの情報だった。
せめてもの救いは、それが本人からもたらされた情報ではなく、
そのような話だという事。
いい裏切り方をしてほしい。
私が仕事を辞めてからは、しょっちゅう連絡をしていたという事ではないけど、
それでもなんか、あの幸せそうな顔が思い出されてしょうがない。
なんとか嘘にならないかな。
奇跡がおきないかな。
今まで自分が抱えていた悩みや苦痛なんか、
豆粒みたいだ。
私にできる事は、祈る事だけ。
その事を精一杯頑張る。
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