2012年11月3日土曜日

手塚治虫

手塚治虫の未発表の原稿がどうやら見つかったらしい。
現在鑑定をしているとの事。

き・・・気になる・・・

私が最初に手塚作品を漫画で読んだのは、火の鳥「望郷編」だった。
地球で恋人同士が無名の星を買い、そこに移り住んだが、それは
荒れ果てた荒野の星だった。
騙された事に気付いたが、2人はなんとか生きようと、星で生活を始める。
そんな中、事故で旦那は死に、妻は星を子供たちと共に繁栄をさせてゆく。
コールドスリープをしながら、何年も生き続け、妻が起きた際には星は見違えるほどの
科学文明を持った星になっていた。

それから色々あり、妻はお付きの男の子と共に地球に帰る。

湖、森、水、その全てに感嘆し、これが地球なんだと。

文明を極めた星は一度の地震で滅亡し、気の遠くなるその先には
人間ではなくナメクジが進化する。
しかし、そのナメクジたちも日照りにあい全滅するが、その時の最後の1匹が火の鳥と話をする。
死ぬのが怖いとナメクジは言うと、
なぜ?お前らの祖先は何もそんな不満を言わずに死んで言ったのよ。と火の鳥は答える。
更に死が近くなった頃、ナメクジはこういう言葉を言う。
なぜ進化なんかしてしまったのか、昔のままのただのナメクジでいられたら、辛くもなかったのに。

火の鳥は14巻あり、それぞれが単発の話で括られているが、テーマは一貫して
「命」

そしてそれに付随するように、地球とは、文明とは、人間とは、苦しみとは、そういったテーマが織り混ざっている。
一つ一つのお話に印象に残る言葉がたくさんあり、読後は非常に重さを感じる。

あれほどの漫画を書ける作家は、今は見かけない。
もちろん火の鳥以外にもたくさんいい作品はある。
あれほどメッセージ性の強い漫画家に未発表作品があったってんだから、
そりゃーーー気になってしょうがないよ!

2 件のコメント:

  1. お久しぶりです^^

    ブログを拝見して驚いてしまったんですけど、
    十二指腸潰瘍って・・・大丈夫ですか!?

    ちょうど同じ頃、私もノロウイルスにかかって5日間ほど寝込んでいました。
    なので回復の兆候が見えるたびについつい食べてしまうお気持ち、よーくわかります。
    十二指腸潰瘍のほうが大変だと思うのでノロと一緒にしたら申し訳ありませんが^^;

    手塚治虫さんの「火の鳥」、そんなに壮大なお話なんですね。
    読んでみたくなりました。
    ブラックジャックくらいしか知らなくて・・・
    そして、おもわずこちらが「読みたい!」って思ってしまうほどの、
    yattyさんのあらすじ記憶力と文章力もすごいです!!

    私は今年になって宮崎駿監督の原作「風の谷のナウシカ」に感銘を受けたばかりです。
    あの作品も原作のほうは強烈なメッセージ性があります。

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  2. pocotansさん。コメントありがとうございます。
    ノロのが辛いですよ絶対!!!大丈夫ですか?私が一番なりたくない病気の一つです。。。
    手塚治虫はほんとにすごいんです。火の鳥のすごさ、設定やセリフのすごさ、ぜひ読んでみてください。
    ナウシカの漫画、途中まで読んでましたよ。映画もいいですけど、漫画はもっと重くてシリアスな感じですね。
    ナウシカの、自然を壊すのではなく、共存しようという強いメッセージ、とても大切だとほんと思います。

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