2010年9月30日木曜日

運命

本当は書きたい事たくさんあるんだけど、もう慣れない仕事で頭がパンパンなので、ダラダラと最近思う事を書く。

私は完璧なる運命論者ではないけれど、うっすら引かれている運命の線っていうものはあると思う。
それは自分次第でどうにでも変えられるんだけど、でもなんとなく同じ波長を持つ人や場所などに吸い寄せられるような事というか。

例えば会社。いくつか落ちていくつか受かった経験はもちろん私にもあって、落ちるのが続くと、
「あー、なんか私なんかダメな人間なんだなあ」
なんて似合いもしない事を思ってみたりするんだけど、
何度落ちても最終的には自分にとって必要であり、自分が興味あるような所に受かるようになっている。
結局、
「あー、あそこに受からなくて良かった」
って思うっていうね。

人もそう。キムジョンイルのような独裁政権をもくろむ肝っ玉の小さい上司などはいたけれども、自分の周りに残るのはいつも自分と同じ考えを持っていたり、人生において必要な人。
そして、それは同じ場所にいなくたって出会うようになっている。
すんごい出会い方とかでね。
これ、不自然だよ!って言いたくなるような出会い方で。

前まで働いていたホテルで、ほんとくっだらない事で深夜まで働いたりしなきゃならないし、正直なところ、なんであそこに今私が働くのかが全くわからなかった。
結論としては、そこで出会ったKさん、その人と出会う為だったって事に自分の中で理解した。
そして、少し前、全く同じ事をKさんが言った時に、やっぱりな、って思った。
うん。通じている。

運命的な出会いってあると思う。
でも、運命で言えば本当はそれほど関わりなかったり、出会わない予定だった人でも、出会って仲良くなって、運命の人だ!って事もあると思う。
それ、運命じゃねーじゃん、って事だけど、
ま、気の持ちようっていうの?

死ぬ時に色々わかるさ。
自分の人生の結果が。
若い時の青図がどういう事になったかっていうのもね。

2010年9月26日日曜日

もし反省させたいと思ったら

仕事でもなんでもいいんだけど、
もし本当に誰かを反省させたいと思うなら、
恫喝するのではなく、
その人の前に、思いやりや優しい言葉をポンと、おけばいいのだと思う。
ひどい言葉は憎しみしか生まない。

自分が失敗したと思った時や、挑発的な言葉を発してしまった時、
相手から思いもかけず優しい言葉を言われてしまったら、
それこそ一番、
ああ・・・なんてことしてしまったんだろう・・・
って思う。

最近、色々なニュースを見て、そういう事を思う。
対抗したり、挑発したり、意地張ったり。
そういうのを見て、ああ、悲しいなと思う時もあるし、
ああ、頭悪いな、と思う時もある。

強気な姿勢を出す時は、タイミングみて出さないと、
効果を成さないから難しい。

ま、怒りっぽい私への教訓でもあります。

2010年9月23日木曜日

近況

もう、ぐんぐんぐんぐん体調が悪くなってきた。

風邪です。
久しぶりの。

気温の変動激しいもの。

布団かけたらいいのかタオルケットでいいのか、
毎日変わるもんなあ。。。

そんな中で超ド級スピードで勤務先が決まりました。

そう、あれはテンプスタッフへ登録しに行った時の事。
色んなテストなどをし、今までの仕事なんかも話し、
最後に今来ている仕事リストを見せてくれる。
事務なら職種問わずに探していたので、

「あーこれも、いいですね、あーこれもエントリーしたいですね」

なんて話していたら、営業が隣の部屋にいるもんだから
すぐさま、
「すみません、これはもう1人の人に声かけて進み始めてしまったらしいので、
こちらなら紹介できますがどうですか?」
と来る。
「じゃあお願いします」
「それでは担当の営業にかわりますね」
と営業さん登場。
業務内容を懇切丁寧に教えて頂き、エントリーしました。
「明日には決定しますので、連絡しますね」
そして、次の日。
「先日はご来社いただきましてありがとうございました。昨日ご説明した仕事の件ですが、進めさせて頂きます。つきましては、いきなりで恐縮なのですが、本日企業訪問できますか?」
もう、毎日暇なので、
「大丈夫ですよ」
で、夕方訪問して、企業のご担当もとても親切で、すぐさま仕事が決まりました。
おお!昨日登録したばかりなのに!!!

最初の通勤の時にはテンプの営業さんも同行してくれました。
ああ・・・親切やぁ・・・
そして、最初の通勤日の仕事終わりに電話もくれました。
「大丈夫でしたか?仕事がやりづらいとか、多すぎるとかありませんか?仕事はちゃんと教えて頂けましたか?」
いやーそんなにご心配頂かなくても大丈夫ですよ。
お仕事すぐにくれたのに、そんな連絡までしていただくなんて、頭が下がります。
今まで直接雇用の仕事だけだったので、勤務し始めたら全て解決するのは自分。
それが当たり前なのに、こんなフォローがあるなんて、派遣社員っていいわぁ♪
嫌な会社に勤務したって、そんなの派遣元の責任じゃないですから。
しかも、この勤務先の人も本当にいい人ばかりで、まだ2日しか行ってないけど、段々楽しくなってきています。
仕事は未体験の業界なだけに覚える事たくさんで、今までのぺーーっとしてた私の脳が悲鳴をあげてるけれど、教えてくれる方も、他の方も親切なので頑張ります。
期間限定の仕事だから、そう長くはいないけれど、違った業種での経験がもてるってのは嬉しいなあ。

ああ・・それにしても風邪がにくい。。

我慢できるなら薬は飲まない方が体に後々いいらしいので、頑張ろう。

2010年9月22日水曜日

涙の理由~重松清と茂木健一郎の対談

小説家、重松清と茂木健一郎の対談
「涙の理由」

涙はなぜ流すのか、
どういう時に流すのか
自分の涙と他人の涙は同じか

論点の一つに、映画のCMによくある「泣ける!」という表現。
泣けるというのは能力、才能、可能性なのであり、「泣いた」と表現しないのはなぜか、と疑問を投げかけている。
みんなが泣くような映画であっても、その涙の理由は様々で、その場面を自分の経験と重ねて泣く人もいれば、ただ単にその場面がかわいそうだからってだけで泣いてしまう人もいる。
普段後者で涙を流す人も、他の映画では前者かもしれない。
涙の種類がその人によってさまざまなのに、なぜ一概に「泣ける」という可能性を押しつけるのだろうか。
そして、そういう映画を見に行く人たちは、わざわざお金を払って涙を流したいから行くのだろうか。目的が「涙」だって事なのだろうか。
「感動した」「悲しい」などと言葉に出せないような涙もある。
二人があげていたのは、西武の清原が、ジャイアンツに勝つ場面。ジャイアンツに行きたかったのに同じチームであり親友の桑田が選ばれ、自分は行く事ができなかった。その清原が、9回守り、2アウトの時に涙を見せた。
スポーツに必死になった経験がある人にはわかると思う。この涙の理由。でも、簡単に言葉には表せない。
2人はいう。色んな事が全て奇跡的にかちっとはまった時にこのような歴史に残るような重い涙が生まれる。
その涙と、映画で主人公がかわいそうっていう涙とは種類が違う。
別にどっちが良くてどっちが悪いって話ではない。ただ、前者は、重い。

私は映画でしょっちゅう泣くのだけど、いわゆるお涙ちょうだいもんには嫌気がさす。そう思わせた時点で駄作じゃないかと思うんだよね。
安易に余命がついた物語ばかり描いたりさ。ね、かわいそうでしょっていう。
生きるってのはそんな浅はかなものじゃないし、余命なんていうものは客を泣かせる為だけに使用するべきではない。それでも必死に生きている姿を描きたい!なんて、バカな理由をつけるけれど、じゃあ、ドキュメントでそれをやった場合と比較してみたらわかる。

きれいごと。

って感じ。

それはさておき、私はジュゼッペ・トルナトーレ監督が好きで、あの人の作る映画の空気感に弱い。
「New Cinema Paradise」で私は数回泣いてしまうのだが、特に、映写機を回すお爺さんが、外にあふれた客の為に映写機を外に向け、向いのビルの壁に映すところに泣く。
映像が綺麗。そして、その民衆とお爺さんの空気感。お爺さんのサービス。そういうものが全て暖かくて、ジーン・・とくる。あれはほんと、いい映画だ。

私の話はいいとして、この本はオススメです。
泣くという行為は他の動物には見られないもの。それはなぜだろうか?という事なども、この本の中で話しあっています。

2010年9月21日火曜日

Big issueイベント お台場 ④



9月12日に行われたBIG ISSUEイベント。

第2部でのホームレス3名と、茂木さん、佐野代表のトークセッション。
弱視が原因で職を追われ、ホームレスになった人は言います。


「職を追われたけど、それはしょうがないとも思う。会社を責める気持ちはない。でも、自分が悪いのか?って思うと、そこも納得もできない」


安易に会社が悪い、なんてかわいそうな事をするんだって考えるのは浅はかかもしれない。


でも、本当にその会社には弱視の人が働けるポジションは無かったのだろうか?という疑問も残る。


そこに、人と人とのつながりという、大切な事がごっそり抜けおちてしまっていると思う。


そして、それが今の社会の顕著な例かもしれない。


でも、その人はそれを乗り越えた。ホームレスにはなったけど、そこで大切な、人と人との繋がりを繋げる事ができている。


それは人生において成功への道を歩んでいると思う。


そして、ミニコミを作っているホームレス。


仕事はこうやれば楽しくできるんだって教わった気がする。毎日毎日与えられた事をやって、時間になれば帰って、時には会社の愚痴なんかを肴に飲んだりして。


仕事をしている時間が大半だっていうのに、そんな人生でいいのか?


楽しくやろうじゃないか!


そういう考えを教えてくれた。自分の工夫一つで何でも楽しくすることができる。それは些細な事からでいい。結果なんかすぐに出なくてもいいと思う。


もう一人の若めのホームレスも、口下手ながらもゆっくりと自分の意見を言う。


「人と話すのが楽しい」


人間関係が原因で仕事を辞めて東京に来てホームレスになった人の言葉とは思えない。今が辛くても、こういう言葉が出てくるのだから、この人たちはこの先どれだけの大きな幸せを掴めるだろうかと考えると、とても楽しくなる。


茂木さんは言う。


「この前さ、カラオケ行きたくてカラオケバーに行ったの。そしたらさあ、わけわからないオヤジがたくさん入ってきたわけ。んで店員の女性もいるんだけど、その人にオサワリしたくてしょうがないわけよ。何歌ってもチークダンスをしててさ。もう、オサワリしたくてしょうがないからチーク踊るの。でね、色々考えるんだよ。小さい頃って、周りに幸せを与えて、周りからも与えられて育ってくるわけ。なんかそういう事が頭の中をぱーっと駆け巡る」


そのわけわからんオジサン達にとって、女性は、皮膚であり、触る対象でしかないんですよ。その人の生い立ちとか、どういう性格だとか、そういうパーソナルな部分ってのはオジサンには関係なくて、触れる皮膚があればいいんだと。それを茂木さんは言いたいんだと思う。


私たちがホームレスを見ている時も、同じだと思う。「ホームレス」っていう一つのカテゴリーでしか見ていない。でもそこにはそれぞれの人生があり、それぞれの苦しみもある。


それを考えると、考えが全く変わってくる。


もし人生に苦しんだら、街頭でBig Issueを片手に頑張っているホームレスのおっちゃんに相談してみませんか?




以上私が感じたBig Issueイベントの感想でした。




また思いだしたら書くと思います。


そして、余談ですが、最後に佐野代表と茂木さんの、本を買ったらサインをくれるという素敵な事がありました。

将来、勉強したい事があると言った私にくれた佐野代表のサインにはこう書かれてました。

○○様(私のフルネーム)

夢は捨てないで!勉強頑張って!!


茂木さんのサインにはこう書かれていました。
うん、私、頑張ります。



2010年9月17日金曜日

Big issueイベント お台場 ③


2010年9月12日にお台場MEGA WEB TOYOTA ショールームで行われたBig Issueのイベント。

第二部「生き難い社会を生き抜く知恵と方法」

Big issue日本の代表 佐野章二氏と、茂木健一郎氏に加え、現在販売を行っているホームレスの人3名が追加された第二部。

どうしてホームレスになってしまったのかを3名が最初に話す。

一人は、先天性の弱視で、建築関連の会社で働いていたものの、視力が弱い事がばれ、クビになったあげく社員寮も追い出されてしまった。親もいなく、兄弟に頼る事もできなかったその人は、路上生活への扉をあけてしまったのである。

「自分はホームレスではない、この人たちと違うんだ」

って思っていたけど、生活が長くなるにつれ、自分をホームレスだと認識するようになった。

せめて、身なりで嫌われる事がないよう、清潔には気を遣っていたという。

もう一人は、仕事での人間関係に辛くなり、家を飛び出して、東京なら他にも仕事があるのではないかと来てしまったが、なかなか職を手にする事ができず、時々ある日払いのバイトをしながら路上生活という事になってしまった。

あとの一人も同じように人間関係が原因。

最初っからホームレスになろうと思って東京などの大都市に来るわけではなく、職を探しに来たけれども見つからない、誰にも頼れない、お金もなくなった、という事で、路上に寝るしかないとなる人が多い。

そして、お金を少しでも蓄えなければとBig issueを始める。

路上で雑誌を掲げていると色んな人が話しかけてくれるのだそうだ。

なじみの顔も多くなった。

自分の近況や、仕事場のストレスなどを話していくサラリーマンもいる。

そういう人たちと話をできるのが嬉しくて、買ってくれなくても嬉しいとみなさんは語る。

中には、小さい子を連れた家族で来られる方もいて、3歳位の少女が、

「おっちゃーん!また来たで!遊んでーー」

と、その人に会うのを楽しみにしているそうだ。路上で一緒に歌を歌った事もある。通行人の目がはずかしかったけど、段々慣れてきて、通行人の人の目もみんな笑顔だって事に気づいて、大きな声で二人で歌ったそうだ。

渋谷東急本店前で販売している一人は、雑誌の中にペラ一の自作ミニコミを入れて販売している。

題して

~ホームレスなおっちゃんの一日~

イベントに参加した青年が、就職活動中にBig issueを買い、このミニコミに出会って、勇気をもらったのだそうだ。

「僕はこの場を借りてそのお礼が言いたいです。本当にありがとうございました」

青年は見事就職する事ができた。

だって、Big issueを買うような志の高い若者で、しかもちゃんときちんとしたお礼を言える、こんな素晴らしい青年を採用しないなんてそんな事があったら企業がどうかしてる。

ミニコミを書いた「おっちゃん」も、

「そんな、こちらこそありがとうございます」

と、びっくりしていた。

このやり取りを見て、私は泣きそうになった。

会社での人間関係でホームレスになった人が、今こうやって人との絆を築いている。世の中、社会は悪い事ばかりではなく、こういう素晴らしい事も潜んでいるから、死んではいけないなって思う。


まだまだ長くなるので、続く。

2010年9月16日木曜日

最後の言葉


最後の言葉を交わす事のできない辛さって、あるのだろうな。


この今、この一瞬が最後になるって、


誰が知ることが出来たんだろう。


時間は同じように永遠に続くと思いがちだけど、


必ず変化は訪れる。


ただ、願わくば、


今でも幸せでいて欲しい。


どうか、苦しみもなく、幸せで、安心している事が、


もしわかる事ができたなら、


その時は自分も幸せに感じるだろう。




2010年9月14日火曜日

Big issueイベント お台場 ②

さあ、内容に入ります。
2010年9月12日に行われたBig issueイベント。

まず第一部

「Big issueの今とこれから」

最初にBig issue日本の代表、佐野章二さんの講演が15分程度。
佐野さんは言う。

ホームレスにはお金をあげるのは失礼になるのではないか?、もしそういう疑問を持っているのなら、それは取っ払ってお金をあげてほしい。実際に食べ物も、お金もないのだから、と。


そして、ホームレスは怠けているのではないかという先入観を考えなおしてほしい。一度ホームレスになってしまうと、そこから脱出するのは本当に大変で、住所もないから職を探してもなかなか無いし、年齢も考慮すると、就職先というのはほとんど見つける事ができない。

最初はBig issueは大赤字だったらしい。こんな事で本当にやっていけるのか?という事も言われた。でもここ数年で業績は上昇し、今では売り上げが出るようになってきたらしい。

佐野さんを始めとしたスタッフの頑張りでBig issueの認知度があがり、敏感な人たちがそれを購入し始めたのだろう。

一番面白かったのは、ホームレスである販売者に顧客が付くということ。その販売者に会って話がしたいから買いに行く人が多いそうだ。

人と人との絆って捨てたもんじゃないね。どんな境遇の違いがあったって、絆は生まれるんだから。

そして、茂木さんの講演。15分程度。


茂木さん、最初っからハイテンション。元々ハイテンションな人だから驚きもしないけれど、テレビの茂木さんしか知らない人はびっくりしていた。
「テレビと違う!!!」そう、こっちが本当です(笑)

テレビではおそらく大幅カットとなってしまうのでしょう。でも、まあ、それもわかる(笑)と言いたくなるようなしょっぱなの話。

新宿駅西口構内に、ホームレスの滞在を防ぐためと思われるオブジェがあるのだそうだ。

「もうさあ、こーんな、こうなって、こういう(竹を割った切り口みたいな仕草)こんな変なだっさいオブジェがさ(怒)、おいてあんだよ。あいつら(おそらく新宿区の役人)バカなんだよ。くだらねえんだよ(怒)!!そんな金使うんだったらさあ、ホームレス救済の方に使えってんだよ!!!もう、こーんなさ!!もうね、みんなね、それを写真にとって、ネットにあげてさ、この国のおかしさを見せてやったらいいんだよ!!!」

と、そんな感じの内容をこんな感じでおっしゃっておりました。


確かに。そのオブジェがいくらしたのかはわからないけれど、そのお金を彼らに投資したら彼らはどれだけ過ごしやすい生活を送る事ができるでしょうか。


新宿区役所(なのかな?)の方たちの考えもわからないではありません。多分苦情もたくさんきてるんでしょう。でもね、最後の対談で茂木さんも言っていたけれど、その行動は「ホームレス」っていうカテゴリーだけで判断してるのであって、個人の人という認識はされていないっていう事の現れだと思うんです。

ホームレスは個人の人なのです。その中に怠けている人もいれば、頑張ってる人もいるんです。

どうかそこをいっしょくたにしないであげてほしい。

そして、佐野さんと茂木さんの対談。


ホームレスはベンチャーのベンダーなのであるという、新しい事を知りました。

雑誌をBig issueから、大体今日は天気がこうだからこれくら売れるだろう、と判断し、販売者が仕入れるのだそうだ。それを買い取り、路上で売る。その売り上げの半分強が本人たちに入る。

余った雑誌はバックナンバーに替えられるので、それを販売する事もできる。
ホームレスの販売者が自分で経営利益を考えて、自分で仕入れて売っているという事。それはとても大切な事ですよね。単なる支援ではないんです。業務提携なんです。

それを知った茂木さんは、かなり感激の様子。「それはすごい!」と感心していました。

やり手の販売者もいるようで、一番売れているのは目白の駅前で販売している人なのだそうです。
なぜに目白?と思うけれど、その人がやりてだから、という事。

やりてのホームレスってのが面白くて、ちょっと目白で買ってみたくなりました。

Big issueで利益を上げて、ホームレス卒業した人は1000人以上いるらしい。


私は思うんだ。


どん底の経験して、そこから這い上がった人って、絶対に強い。すごく大事な物を得られて、それは自分の中で大きな糧となっているはず。
だから、苦労って、悪い事ではないんだなあって思い、本当にこういう話を聞いて勇気をもらいます。


第二部はまた後で書きます。


第二部ではうかつだ。。。泣いてしまいました。

人間って、本当に、良い。

2010年9月13日月曜日

Big issueイベント お台場 ①

私がBig issueに興味を持ったのは数年前の通勤途中でした。

市ヶ谷駅でいつも売っているのをみて、自分が買う事で彼の援助になるならと思ったけど、天性の人見知りを発揮し購入する事はありませんでした。

そして、東京を離れ、田舎に来ると、そうそうホームレスを見かける事もないので、雑誌の事は忘れていきました。

その間も、誰かを助ける仕事とかにつけないかなあなんて思ってたりしてる中、マザーテレサの事を書いた本を図書館から借りました。


その中の言葉。


「日本は、インドの恵まれない人を助けるよりも、身近にいる人を(この場合ホームレス)助けてあげてください。一番悲しいのは、貧しさではなく、相手にされない、忘れられているという事です」


マザーは、もう死ぬとわかってる人を諦めるのではなく、せめて最後だけでも人として、あなたは必要なんですよという事を教えてあげたいのだという。


それを読んで思った。


そうか・・・今まで日本は安全で、海外の恵まれない人にばかり目が行っていたけど、身近にいるじゃないか。身近にいる人を助ける事ができなくて、どうして海外の人を助ける事ができるんだろう。


助けるって少し大げさかもしれない。自分の今できる範囲で、何かちょっとでも楽になる事があるならと思って、まずはこのイベントに参加しました。
13時から。お台場MEGAWEB TOYOTAのショールームにて。
ショールーム内を軽く区切ってイベントは行われた。

ゲストは茂木健一郎氏。

第一部~BIG ISSUEの今とこれから。
BIG iSSUE JAPAN代表の佐野章二さんのトーク~茂木さんのトーク~二人の対談


第二部~生き難い社会を生き抜く知恵と方法
BIG ISSUE販売者3名を交えて、5人での談話。


詳しい事はまた次に書きますが、ホームレスへの考え方が変わっただけでなく、自分の未来の考え方なども大きく変わったと思うイベントでした。

2010年9月10日金曜日

Big issue販売者がキロロを聞く(笑)

ホームレス支援雑誌、Big issue.
イギリス発信の雑誌です。
日本でも色々な駅でホームレスの人が販売しています。
そこの事務局の人がTwitterでつぶやいてました。

販売者さんが事務所に雑誌を引き取りに来た時に、PCでキロロを聞いていた。
早く販売に行ってくださいよー(笑)

って感じの書き込み。
何聞いていたのかなあ。
「未来へ」を聞いていたのかなあ。

♪ほら 足元を見てごらん、これがあなたの歩む道
 ほら 前を見てごらん あれがあなたの未来

私も何度もこの歌の歌詞に勇気づけられたものです。
自分は今何やっているんだろう。
何もやっていないのではないか。
本当に私はこのままでいいのか。

その問いの答えは自分でしか出せません。
でも、そう悩む時間もとても大切な事だと思うのです。
そういう悩みに、この歌は、未来がある事を教えてくれる。

ホームレスの人がBig issueを販売する事を決意した裏側には、
必ずこのような自問自答があったはずです。
全く私とおんなじ。
そして、販売を決意したという事は、前に進もうとしているという事です。

今は辛い、
でも必ずその先には未来がある。

前に進もうとしている姿は見ているだけで心を打ちます。
本人は意識していないにも関わらず、
見ているだけで、私も頑張ろうと思わせてくれます。

前に、病院での検査結果で、可能性として聞いた事もないような癌を示唆された時、
閉まる直前の病院のロビーに置いてあるテレビで、安藤美姫が一生懸命にスケートをしているのを見ました。
もうそれだけで、
そうだね、あきらめちゃいけないねって思って、心の底から安藤美姫に感謝しました。

頑張ってる人には手を差し伸べたい。
そういう人から前向きな力をもらえるから。

そういう気持ちで、12日のBig issueイベント、行ってきます。

2010年9月8日水曜日

黒子

ほ・・・・

ほ・・・・

ほーたる・・・・



じゃない!

ホクロが取れたーーーーー!!!



ある時からずっと左のこめかみにホクロがあったんですよ。

ちょっとでっぱってて、

あー私もでっぱるホクロが出来たかあなんて思って早幾歳。

数日前からどうもその様子がおかしい。

あれ?なんかホクロから黒い物が出てきてないか?

でもホクロを無理に取るのは良くないと言うし、

どーしたもんだべか・・・(壬生義士伝の読みすぎ)

と思ってたところ、

なんと!その黒いものが出てきて取れてしまった!!

皮膚の下から!

取れた跡はうっすらシミのような感じになっている。

何これ!?

人体とは不可思議なり。まだまだわからない事がたくさんだ!



今月は忙しい。

日曜日はお台場でBig issueのホームレス救済に関するイベントに参加してきますっ!

憧れの茂木健一郎様に会える・・・



私市ヶ谷に仕事で通ってた時から、ずっとBig issue が気になってました。

ホームレスの人がその雑誌を掲げながら販売をしている。

私は元来病的な人見知りなので、その人にちょうだいとも言えず、

ずーっとグルグルグルグル微妙な距離を保ちながら気配をうかがっていたのでございます。

人見知りは人生のチャンスを逃す!

なので、今回自分への荒療治も兼ねてこのイベントに参加することを決意。

なんと、後半茂木さんとトークセッションできるシートも予約しました。

人見知りの激しい私が、あんなお人とお話できる(まあそのシートには150人いるのですが)場所にいるなんて・・・・

こうやって自分を追い詰めて先へ行かせるのが私のやり方です。



頑張るぞ!

でも、気が重い。。。。



いや、でも頑張るぞ!



もはやタイトルのホクロなんてどーでも良くなっている気が。。。

2010年9月7日火曜日

「死刑でいいです」

少年犯罪の本を読んだ。
題名は「死刑でいいです」
2002年におこった母親殺害事件、2005年の姉妹殺害放火事件、その犯人である山地悠紀夫の詳細が記された本です。
争点となるのは、山地が精神的な疾患があるかどうか。
また、それが人格障害か、先天的なアスペルガー症候群かどうか。
その本は切に訴える。
人格障害であろうとアスペルガー症候群であろうと、それだけで犯罪を犯しているという事ではない。
山地の場合、その生い立ちに非常に問題があり、父親の早世、母親の育児放棄、そこから来る苦しみなどが根本的にあり、犯罪にいたらしめている。
ただ、母親の育児放棄は本当にあったのかどうかは疑問が残るところ。山地は服も買ってもらえずご飯もちゃんと作ってもらえず・・・と言うが、周りからは服もちゃんと母親が用足してきてるのを見ている。
少し被害妄想もあったのだろうか?
好きになった彼女との中を邪魔されそうになったり、新聞配達で貯めた金を母親に勝手に使われたりという事が彼にストレスを与えるが、山地はこうも言っている。
「もし母親が借金で大変だという事を言ってくれたら、自分はそれを助けようと思った」

そして、母親をバットで嬲り殺しにし、少年院に入る。そこでの生活は山地にとっては快適だったようだ。
しかし、退院後、両親もいない山地は路頭に迷う。親戚の人のお世話になるも、その人から悪い道を紹介されてしまう。そこからまた彼の転落人生が始まり、その色々の結果、面識のない若い姉妹を残忍な方法で殺害するに至る。
なぜ二人を殺したのかは未だ疑問が残るところ。多分本人にもわからなかったのではないだろうか。
どういう生い立ちを持とうと、どういう理由があろうと、罪のない人を殺すのは許せる事ではない。

また逮捕され、少年鑑別所に留置される。そこで彼が望んだのは死刑。
おそらく、死にたかったから姉妹を殺したわけではない。死にたくて死にたくてしょうがないという事でもなかったと思う。
「殺した事に反省はしないけれど、自分は生まれてくるべきではかった、存在そのものがあるべきではなかった」
という趣旨の事を手紙に書いている。
彼は幸せにはなりたかったのだとは思う。けれど、どうしてこういう道へ行ってしまうのか、自分はどうしてこういう行動をしてしまうのかが全く理解できていなかったのではないだろうか。
自分で自分を理解できない、これが山地の苦しみ。

数年後、彼は死刑になる。
殺人は絶対にしてはいけないこと。死刑になるのは当然だと思う。
その反面、自分の存在そのものがあるべきではなかったという心情はあまりに悲惨。
この筆者も、どうにかして犯罪をしないですむ方法はなかったのか?という事で苦しんでいる。

難しいね。人の心って。生い立ちが悪いからといっても、立派に生きている人はごまんといる。
私個人の意見としては、生い立ちがどうであろうと生きるのは自分。そこに甘えてはいけないって思う。
でも、生い立ちがその人の性格を曲げてしまうのも確かにある事実。
どうすればよかったのか、その答えは、なかなか出そうにもない。

2010年9月6日月曜日

いわき散策

単発で競輪所でバイトするため、片道2時間半かけて車でいわきまで行ってきました。
友達の家に泊まらせてもらったので、その友達とバイトの次の日、全然疲れが取れない体に鞭を打ちながらいわき散策へ。
いわきの国宝、白水阿弥陀如来堂へ行く。
結構大きな敷地があり、沼をメインとした日本式庭園が広がっている


蓮の花が綺麗に咲いていて、ああ極楽浄土っていうのはこういう場所なのだろうなあと感慨にふける。

太鼓橋を渡ると、国宝の阿弥陀如来像が安置されている堂へ。

ああ、いつもデジカメ持っているようにしようって思ってたのに、見事忘れた自分が嫌になる。
この阿弥陀如来は、奥州藤原氏の娘がこの土地に嫁ぎ、夫の為に作らせたものだそうです。
かなり長い年月がたち、途中荒廃してしまったのもあって御堂の中に装飾はありません。
おそらくこのような装飾が施されていたのだろう、という研究のもとに、彩色したものをその場所の下に展示してある程度。
でも、私は何より古いものが好きなので、そのように荒廃した姿、色があせて鈍色に変ってしまった阿弥陀如来像や御堂に何か重厚感を感じます。
それを見ながら、なぜ荒廃したのか、世の移り変わりなどを想像するのが歴史の楽しみ方の醍醐味だと思っています。
そこを離れたあと、近くにある昔の炭鉱跡を見学しに行きました。
地層には石炭の層もあるんだねえ。どのように発掘されるのか全然知らなかったので感心。
炭鉱時代の数多くの写真や、道具などが展示されていたので、それを見学。
女性も働いていたのだそうで、炭鉱の中の暑さに耐えられず上半身裸で男性と一緒に働いている。
恥ずかしいなぞ言っていられない、そんな厳しい労働だったんですね。
でも、写真の中のみんなは笑顔。仕事って、辛さとやる気は反比例するとは限らない、という証拠を見た瞬間でした。
人に歴史あり。自然にも歴史あり。
観光名所とは言い難い場所を歩くのもまた面白い。
松尾芭蕉みたいな人生送りたいなあ・・・




2010年9月2日木曜日

初の派遣登録。

単発バイトの派遣の登録はしてるけど、
普通の長期の仕事のは初めて。
なのでスタッフサービス行ってきました。
でも、ここのは登録だけなので、仕事の話はできなくて、
スキルのチェックもされなくて、
タイピングテストをいきなり説明もなくさせられて、
何が何やらチンプンカンプンでした。
登録だけとはいえ、今までの仕事の内容とかチェックしたらいいのに。。。
んで家に帰ったら仕事の紹介の電話がかかってきた。
ここのシステムは、いくつか条件に合うようなものを紹介して、
それに応募するって感じ。
紹介されたからといってそこに働けるという事ではなく、
あくまでも私の条件や経験にあった仕事はこれですっていう電話の内容。
とりあえず2件エントリーしました。
一つは病院の中の仕事。これが今一番やりたい!!!でも既にエントリーしてる人の中で数人病院の勤務経験者がいるから難しいだろうとのこと。
あとは営業事務。
今までの仕事の事をこの電話で初めて聞かれたんだけど、
私が今までやってたのは普通の事務ではなく、普通の事務プラス営業事務を兼ねたものだったらしい。
一般事務だと思ってました。。。
だって、最初の会社では事務一人しかいなかったし。。。
知らない事っていっぱいあるんですなあ。
話してると、
え!!!こんな事がスキルになるわけ!?
の連続でした。
だって、伝票の出し方とか仕事によってさまざまだから、その会社での経験があったって、他の会社では通用しないんじゃないのかなあ・・・
でもそれも記載されたので、一応利点という事になりました。
あーーー病院の事務が決まりたい。。。。
前に病気平癒の祈願をした神社の「合格祈願」のお守りに願いをかけます!
あの神社も大変だ。
ことあるごとに私に来られて。